豊橋「さくらピア」で障害のある子ら木登り体験

2025/06/02 02:00(公開)
クスノキの枝に座る土本さんと、下から声をかけるジョンさん

 豊橋市障害者福祉会館「さくらピア」の障害児(者)余暇支援事業「木登り体験」が1日、会館前の桜ケ丘公園で開かれた。障害のある8~45歳の参加者18人と家族1人が、高さ20㍍の松の木登りなどに挑戦した。

 

 障害のある人たちに自然を大切にする気持ちや達成感を得てもらおうと12年前に始め、今回で10回目。ツリークライミングの普及や、障害を乗り越えて頑張る人たちを「フィジカルチャレンジャー」と呼び、木の上の世界を分かち合う活動などに励む「ツリークライミングジャパン」代表のジョン・ギャスライトさんらが来豊。参加者がサポートを受けてロープや保護具を使って木に登り、樹上の世界を楽しんだ。

 

 事前に枝切りなどのメンテナンスや試登をして万全の状態で開催。笑顔あふれるスタッフのサポートに、初参加の子も怖がることなく木登りに挑戦。高所からの眺めを存分に堪能した。

 

 松の横のクスノキでは、車椅子利用者もクライミング体験。木の枝に腰掛け、葉が風に揺れる音や爽やかな香りを満喫した。友人に誘われ初めて参加した車椅子利用者の土本教貴さん(38)は「とても気持ちよかった。来年もあったら参加したい」と笑顔を見せた。

 

 「木の素晴らしさを感じ、日常とは異なる視点を体験してほしい。感じる風も地上と木の上では違う。本人にも家族にも笑顔になってもらいたい」とジョンさん。「いろいろな人の力で10回も続けられた。各地でツリークライミングをしているが、長く続け、大勢の人が参加するのは豊橋だけ。これを全国に広めたい」と話した。

松の木に登る子どもたち
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田中博子

 愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。

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