県畜産総合センターの新「種鶏場」完成

2023/03/22 00:00(公開)
完成した種鶏場
老朽化で安城から小牧に移転

 県が移転を進めていた県畜産総合センターの新「種鶏場」が小牧市大草年上坂に完成した。当地はブランド「名古屋コーチン」発祥の地。県政150周年記念事業の一つ。完成記念式典は22日。
 「名古屋コーチン」の種ひなを供給する全国唯一の施設。これまでは安城市篠目町にあったが、1938(昭和13)年に開場した施設で老朽化が進んでいた。名古屋コーチンに対するニーズが増えており、このままでは種ひなの供給を続けることが困難と判断し、小牧市への移転を決め、2016年度から整備を進めてきた。
 新種鶏場は、敷地約4万1000平方㍍。主な施設はいずれも鉄骨・鉄筋コンクリート造で鶏舎17棟(計8238平方㍍)とその他の施設11棟(同1828平方㍍)。
 鳥インフルエンザなどの家畜伝染病の発生を防止するため、密閉型の鶏舎システムを採用した。調光設備やシャワー室、消毒室などを整備、高度な衛生レベルを確保するとともに、飼養環境改善による生産性向上を目指した。
 また、周辺の環境にも配慮。縦型コンポスト、脱臭槽、浄化槽などを整備した。
 鶏にとって快適な環境が保たれ、生産性の向上が見込まれるため、民間のふ化場を通じ、現在年間約100万羽のひなの出荷を将来的には200万羽とすることを目指している。
 開場後は、防疫上の理由から、安城市の現種鶏場から生きた種鶏ではなく、卵の状態で徐々に移動を進める。ひなの出荷は新年度後半から。
(後藤康之)
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