オペラセミナーで髙岸さんが演出方針など語る

2023/04/05 00:00(公開)
オペラセミナーで語る髙岸さん
 三河市民オペラ制作委員会(鈴木伊能勢委員長)がこのほど、第5回オペラセミナーを開いた。定員100人は満席となり、グランドオペラ「アンドレア・シェニエ」で演出を担当する髙岸未朝さんが演出方針などを熱く語った。
 髙岸さんは、手本を自ら演じ見せるのではなく、言葉で伝え演者自身に膨らませてもらうのが演出スタイル。「自分では出来ない創造を役者がやり、それを最初にみる観客でありたい」と話す。台本は「逆行読み」をする。結末から読み、そこに至る必然を書いた前段にさかのぼり、そのまた前段へと逆行することによって、描くべき本質を突き詰める。
 今回は昨年、ソリストを決めるオーディションを開催。100人超の実績ある声楽家から選んだ。求めるポテンシャルは絶対条件で、そのうえで本作にふさわしいか否かで決めさせたと語る。
 三河市民オペラとのタッグは3回目、演目決定の初期段階から関わり、どうせやるなら高い頂を目指し、あえて困難な「アンドレア・シェニエ」を提示した。
 「オペラは作曲家によって演出の半分が出来あがっている、あとの半分を仕上げるのが私の仕事。2日の公演でキャストが異なる、当然にそれぞれの持ち味を活かし演出も微妙に変える」と述べた。
 セミナーには本公演でジェラールを演じる上江隼人氏も駆けつけ、人間味あふれる屈折した男のストーリーに捧げたいなどと話した。。
 鈴木委員長が会場に感想を求めると「改めて、オペラは演劇なんだと認識した」「ポスターのおどろおどろしいイメージと、ご本人の爽やかな雰囲気とのギャップが演出にどう反映するのか楽しみ」など声が出た。
 「アンドレア・シェニエ」は5月6~7日、アイプラザ豊橋で。チケットを販売中。東京・大阪からもファンが来る世界レベルのクオリティーで人気が高い。
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