宮城谷さんを偲び回顧展

2023/04/09 00:00(公開)
回顧展を紹介する昌子さん=アートエイジギャラリーで
回顧展を紹介する昌子さん=アートエイジギャラリーで
 豊橋を拠点に活躍し、昨年3月30日に亡くなったビジュアルクリエーター宮城谷好是さん(享年72)の回顧展「THE GIFT 2nd.」が、向山西町の「アートエイジギャラリー」で9日から25日まで開かれる。家族や友人ら宮城谷さんの精神を受け継いだ有志で作る「偲ぶ会プロジェクト」の主催。会場にアトリエを再現し、作品や愛用品を並べる。
 1970年に写真家の篠山紀信氏に師事。吉永小百合、山口百恵らの撮影助手を務めた。74年に独立、帰郷後は市内にスタジオを設立し国内外で映像作成や写真撮影、講師として活躍。数年前に体調を崩したが、一昨年春には個展も開いた。
 昨年12月4日に「偲ぶ会」を開催、続いて追悼展を予定していたが新型コロナウイルスの影響で延期していた。
 スタジオに飾っていた小品19点と、回顧展のために用意した大小約100点を展示。大好きだった「食」「人」「海」とジャンルごとに不規則に並べた写真、大小の写真を組み合わせた巨大なポスター風の作品など好奇心旺盛で陽気な宮城谷さんの人柄が伝わる作品が楽しめる。色彩鮮明な風景、豊かな表情の人物、食欲をそそる食べ物など、気持ちの良い作品ばかり。生前親交のあった人たちが選んだお気に入りの1枚も展示した。
 随時影像も流すほか、独立直後の作品が載った書籍、トランクケースやパスポート、自作のピンホールカメラ、服、好きな銘柄のコーヒーなど私物も並べた。トレース台では残したポジ、ネガフィルムも見られる。
 「父がふらっと来そうな会場。久しぶりに作品を見てやっぱりいいなと感じた」と長女でスタジオ代表の昌子さん。「豊橋にこんなカメラマンがいたんだ、と知ってほしい」と話す。期間中は復刻写真集の予約販売も受け付ける。
【田中博子】
自身が好きだったものの写真が並ぶ
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愛用品が並ぶコーナー
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