4年ぶりに武者行列 新城で「長篠合戦のぼりまつり」

2023/05/06 00:02(公開)
4年ぶりにあった合戦行列=新城市長篠で
 第58回「長篠合戦のぼりまつり」が5日、新城市長篠で開かれた。新型コロナウイルス禍で中止していた合戦行列などの催しを再開した。
 1575(天正3)年5月にあった長篠城をめぐる攻防で亡くなった武田勝頼軍と織田信長・徳川家康連合軍の将士の冥福を祈る。
 合戦行列は午前9時半に鳳来支所をスタート。奥平貞昌軍を先頭に、家康、信長、勝頼の各軍の計19人が、甲冑(かっちゅう)や打ち掛け姿で長篠城址(じょうし)まで約2㌔を練り歩いた。家康役を務めた市内の今泉和巳さんは「念願がかないました。感無量です」と述べた。
 火縄銃演武は長篠・設楽原鉄砲隊、日本前装銃射撃連盟、山形県の米沢藩古式砲銃保存会の各団体が披露。隊列を組んで、ごう音を響かせた。
 市民有志「新城強右衛門久楽部(すねえもんくらぶ)」は岡崎城から長篠城址までの「戦国街道ラン」に挑んだ。援軍を呼んだ帰りに岡崎から長篠まで走った史実を再現するために1997年から続けている。この日も午前5時半に40人が出発して約60㌔を走った。ゴール後には中嶌美明代表が下江洋行市長に報告した。
 地元の市立鳳来中部小学校6年生19人は「歴史ガイド」を開いた。鳥居強右衛門や長篠の戦い、合戦屏風(びょうぶ)図など6種類について観光客に説明した。
【安藤聡】
鉄砲隊の演武=長篠城址で
ゴールを報告する中嶌代表=長篠城址で
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