豊橋市消防隊員が側溝から子猫救出

2023/05/10 00:00(公開)
子猫を救助する消防隊員(提供)
 豊橋市中浜町で7日朝、住宅街の側溝から出られなくなった子猫を市消防隊員が救出する一幕があった。
 午前11時20分頃、近所に住む50代の女性が「前日の夜から猫の鳴き声がする。見ると猫がいる」と119番があった。前日から断続的に雨が降っており、側溝の中はかなりの水が流れていた。
 同11時40分頃、駆け付けた消防隊員が救出を始めた。猫は側溝の金属製のふた「グレーチング」の下ではなく、コンクリート製のふた側の下にいた。激しい雨の下で消防隊員はバールを使い、重いふたを順番に外していった。
 同50分頃、ずぶ濡れになって衰弱している猫を見つけて救助し、通報した女性に引き渡した。女性は動物病院に連れて行き、入院させたという。動物福祉団体によると、子猫はキジ白の雌で、体は冷え切っており、もう鳴くこともできない状態だった。
 市消防によると、犬や猫などの動物救助事案は2020年は17件、21年は22件、22年は18件で、今年年はこれまでに2件発生している。
 20年には同市花園町の寺の鐘つき堂の天井裏から雌の子猫が下りられなくなり、出動要請を受けた消防隊が救助したことがある。近くで保護された雄の子猫とともに間もなく、新しい飼い主に引き取られたという。
【林大二朗】
救助された猫(同)
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