「アイアンマン70・3東三河ジャパンin渥美半島」が10日、田原市から豊橋市に至るコースで開かれた。全国から集まった670人が渥美半島の自然や街並みの中でスイム、バイク、ランの合計タイムを競った。
今年初開催。コースは田原市の白谷海浜公園をスタートし、ほぼ一筆書きの時計回りで渥美半島を一周、豊橋市の豊橋総合スポーツ公園がゴール。スイム1・9㌔、バイク90・1㌔、ラン21・1㌔の総距離113・1㌔( 70・3マイル)。
午前6時、海浜公園で準備を終えた選手がスタートの号砲を合図に浜辺から次々と海へ入った。波は穏やかで、レスキュー係が見守る中を力強く泳ぎ、沖で折り返して浜にたどり着いた。
次は手早く着替えを済ませ、バイクに乗って海浜公園を出発。田原地域を抜けて赤羽根など表浜へ出て、伊良湖岬や西の浜を回り、三河湾沿いに戻ってくるコースで渥美半島を走った。国道沿線を中心に要所要所で市民や応援に駆けつけた人が選手に拍手や掛け声を送った。普段から渥美半島を巡っているサイクリストらも見に来ていた。
ランは県道2号豊橋渥美線の歩道を進んで三河湾大橋とベイブリッジウェイを抜けてゴールを目指す。選手は並走するドライバーの声援を受けながら走り、スポーツ公園へ向かった。
最初にフィニッシュゲートをくぐったのは、大阪府の大倉拓也さん(29)で4時間12分17秒。インタビューに「完走できてうれしい」と笑顔で語った。2日の大雨で東三河各地に被害が出たことに触れ「開催にこぎつけてくれた皆さんに感謝したい」と述べた。
午後5時半からは豊橋市の「ホテルアークリッシュ豊橋」でアワードパーティーがあり、入賞者をねぎらった。
男女別で総合タイム3位までの選手は以下の通り。(敬称略)
【男子】1位=大倉拓也(大阪)▽2位=前田能宜(愛知)▽3位=藤井雅之(岐阜)
【女子】1位=松井恵里奈(愛知)▽2位=太田麻衣子(東京都)▽3位=前田乙乃(愛知)
【取材班】
号砲を待つ選手=白谷海浜公園で
ゴール前ではフラワーシャワーも=豊橋総合スポーツ公園で