サーラコーポが蓄電事業に参入へ

2023/07/09 00:00(公開)
系統用蓄電池の設置イメージ
26年春に浜松で施設稼働

 サーラコーポレーションは7日、蓄電事業への参入を発表した。再生可能エネルギーの普及促進を目指す。送電線へつなぎ充電、放電する「系統用蓄電池」を備えた蓄電所を2026年春頃に浜松市内で稼働する。
 サーラエナジー浜松供給センターで6日着工した。日本ガイシのコンテナ型大容量蓄電「NAS電池」を導入し、特別高圧電線を電力系統へつなげる。出力約1万1400㌔㍗、容量約6万9600㌔㍗時で、一般家庭約6000世帯分の一日消費電力量に相当する。事業費40億円のうち12億円を国の補助金で賄う。
 市場を通じ、太陽光発電などの電力が余る時間帯に買電し、蓄えた電力を夜間などの電力不足時に売って差益を得る。需給調整が可能で、天候による供給変動が大きい再エネの弱点を補い、電力系統の効率化と安定化にも貢献できる。
 サーラグループは今期始動した中期経営計画で自社事業の二酸化炭素排出量削減目標として、30年までに21年比で半減を掲げている。
【加藤広宣】
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