田原市三河田原駅前の商業施設「ララグラン」に7月27日、喫茶店「寄りみちカフェちょこっと」がオープンした。店長の中冨英哉さんは「ちょっと立ち寄って、息抜きしていってほしい」と語った。
ドリップコーヒーやエスプレッソだけでなく、紅茶、日本茶、中国茶、ソフトドリンクと30以上の飲み物メニューがある。クリームシフォン、チョコカヌレ、マフィン、レアチーズケーキなど中冨さんの妻手作りのデザートも。午前11時半まではモーニングサービスがあり、トーストやゆで卵、ミニサラダなどが付いてくる。一部メニューはテークアウトにも対応している。
中冨さんは福岡県出身。趣味は高校時代から続く音楽活動で、チューバを演奏する。以前はトヨタ自動車田原工場に勤務していた。
開店のきっかけは娘に発達障害があると分かったこと。娘の成長を支え、自立した時に受け皿を用意してやりたいとの思いで、自営を目指すことにした。
おいしいコーヒーを出すカフェに出合って好きになる前の中冨さんは、コーヒーが苦手だった。「いろいろなものが飲めるカフェを手がけたい」という思いが、豊富なメニューにつながった。
店には全自動焙煎機を導入した。焼きむらがなく、ボタン一つで済むため重宝しているという。「焙煎以外にもおいしくいれるコツがある」といい、研究は日夜欠かさない。
夏のお勧めメニューは、常春の地渥美半島や、地域の明るくて温かい人々を表現したオリジナルコーヒー「タハラブレンド」。「地域の人にぜひ飲んでもらいたい」と語る。学生限定の割引サービスがあるコーヒーゼリーラテ、黒糖レモネードや梅シロップソーダなどもPRする。「気軽に来て」と笑顔で話した。
午前8時~午後5時、水曜定休。
【岸侑輝】
全自動焙煎機を紹介する中冨さん
にぎわうオープン初日(提供)