豊川高演劇部が海軍工廠空襲の悲劇伝える創作劇

2023/08/21 00:02(公開)
豊川海軍工廠空襲の悲劇を伝える豊川高校演劇部
 豊川高校演劇部は20日、豊川海軍工廠(こうしょう)空襲の悲劇を描いた創作劇「すけっちぶっく」を講堂で上演した。生徒の演技に涙を浮かべる観客もいた。
 主人公は、絵を描くのが好きな15歳の女学生「あかね」。工廠で一緒に働く友達2人と「絵描きになりたい」という夢を語り合った直後、空襲に遭い、亡くなった。1人生き残った友達が紙芝居で当時の苦労や悲しい思いを回想しながら物語は進んだ。 
 台本は、顧問の黒田敬一教諭が今年5月に書き上げた。原田昊祁部長(2年)は「演者によって声のトーンや演じ方が違う。それに合わせた照明の明るさや音楽などを考えた」と語った。戦争を身近に感じてほしいと、ロシアのウクライナ侵攻の話題を盛り込んだ。「なぜ戦争が起きるのか」を観衆に問う場面もあった。
 演劇を見た同市の50代女性は「感動した。戦争に終わりはないというセリフが印象に残った」と話した。
 1945年8月7日、豊川海軍工廠にB29が3256発の爆弾を投下。学徒動員されていた児童生徒を含む2500人以上が死亡した。
【北川壱暉】
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