任期満了に伴う豊橋市長選は10日投開票される。立候補しているのは、届け出順に近藤喜典氏(45)、浅井由崇氏(62)、長坂尚登氏(41)、蔵地雅彦氏(65)。今回の選挙戦では街頭活動や個人演説会に加え、SNSで有権者を巻き込んだ論戦が顕在化した点も新たな特徴となった。
8日は豊橋駅東口での朝のあいさつに始まり、高齢者福祉施設などを巡回。この日は移動投票所が開設されたイオン豊橋南店前にも立ち寄り、客らに政策を訴えつつ期日前投票を呼び掛けた。7日の決起集会には900人の支持者が集まり、選挙戦の最終日に向けて結束を固めた。
公務多忙で街頭での活動などが限られる中、夜の個人演説会に注力する。豊橋公園での新アリーナ計画について、就任時の「白紙に戻す」の真意も説明している。「新アリーナ単体ではなく、老朽化が激しい武道場やテニスコートなど他の施設も含む東側エリアでの一体整備こそ必要」と訴えている。
8日は、市南部の杉山町や老津町などを巡回。選挙ビラを配ったり、有権者と握手を交わしたりした。マイクを使った演説は告示日の出発前にしただけで、このスタイルを終始貫いている。市議時代から市民向けに市政報告会などの対話を重ね、今の支持層として固まりつつある。
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演説会や決起集会など従来の組織型選挙に加え、SNS上での有権者を巻き込んだ論戦が活発化した。一方で一部に真偽不明な情報や対立候補を中傷する内容も混じっている。
市選挙管理委員会によると11月2日現在の選挙人名簿登録者は29万3557人(男性14万6398人、女性14万7159人)。10日の投票は午前7時~午後8時、65カ所で。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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