豊橋市発祥の環境美化活動に取り組む「530(ごみぜろ)運動環境協議会」が、地域美化功績者として環境大臣表彰を受けた。協議会の匹田雅久会長が4日、市役所で長坂尚登市長に報告し、まちの美化の継続を誓った。
市民や事業所、行政の連携により環境教育や啓発、美化活動を通じて地域の環境意識向上に努めたことが認められた。7月24日に環境省で伝達式があった。
過去の表彰は1998年の地方自治法施行記念で自治大臣表彰を受けて以来。環境省では79年の旧環境庁時代に長官感謝状を受けた。
匹田会長は「歴代会長や多くの市民ボランティアの協力で50年の節目を迎えられた。530運動発祥の豊橋市民に贈られた表彰だ」と述べた。
現在の活動状況について「ボランティア活動をさらに地域に根付かせたい。活動の継続には行政の支えが欠かせない」と官民連携の大切さを強調した。匹田会長は「豊橋駅前など豊橋のまちに、一つもごみが落ちていない状況をつくりたい」と究極の目標を掲げた。
530運動は1975年、自然歩道の来場者が捨てたごみの散乱を悲しんだ、豊橋山岳会の夏目久男会長(当時)の呼び掛けで始まった。「自分のごみは持ち帰る」を合言葉に一大市民運動に発展した。現在は春と秋に各地域での一斉清掃のほか、汐川などのクリーンアップも展開する。環境教育や啓発イベントなども盛ん。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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