大地震に備え豊橋市総合スポーツ公園で津波訓練

2023/11/12 00:04(公開)
シェークアウト訓練で身を低くする子どもら=豊橋総合スポーツ公園「かもめ広場野球場」で
少年野球チーム参加、避難経路など再確認

 豊橋市の豊橋総合スポーツ公園で11日、巨大地震に伴う津波から身を守るための防災訓練があった。グラウンドを利用する市内の少年野球チームの子どもらが、安全な避難方法や経路などを再確認した。
 スポーツ公園内の「かもめ広場野球場」は津波発生の際、市の特定避難困難地区に指定されている。南海トラフ地震に伴う津波発生時は、北へ約800㍍先の「ホテルパレスリゾート」を避難ビルとしている。
 豊橋少年軟式野球連盟は2年前、加盟35団が持ち回りで参加する方法で防災訓練を始めた。2年ぶりの今年は7団の選手や指導者、保護者ら約150人が参加した。
 この日は公式戦の途中で地震が発生したという想定。地震発生時のシェークアウト訓練では、地震を知らせる合図とともに約1分間、一斉に身を低くして揺れが収まるのを待った。チームごとに点呼を終えると避難ビル隣のホテル芝生広場へと歩き出した。
 訓練に協力した市防災危機管理課によると、発生から避難完了までの所要時間は14分36秒だった。
 連盟の大西隆志副会長は「ホームページで津波防災については周知しているが、徹底には訓練が必要。こうした機会を増やしたい」と話した。
 市の伊藤紀治防災危機管理統括部長は「内海とはいえ、液状化により歩くのも困難になる恐れがある。今回の結果なら、時間的には十分逃げられる。正しく恐れることを大切にしてほしい」と講評した。

新球場の避難場所指定も視野に

 市は豊橋公園東側エリアでの多目的屋内施設の整備に伴い、園内の豊橋球場などを豊橋総合スポーツ公園へ集約移転する計画がある。浅井由崇市長は新球場を津波避難場所に指定する考えも示している。
【加藤広宣】
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