新城吹奏楽団の定期演奏会 前音楽監督の山本さん追悼

2023/12/12 00:01(公開)
ちょうネクタイを着けてアンコール曲を演奏する団員=新城文化会館で
 新城吹奏楽団の第97回定期演奏会が10日、新城文化会館で開かれた。昨年11月に84歳で亡くなった音楽監督で常任指揮者の山本家寛さんをしのび、故人ゆかりの曲で構成した12曲を奏でた。
 山本さんは県立時習館高校を出て京都市立音楽短期大学を卒業後、1958年に御津町立御津中学校の教員として着任。63年に県立新城高校、72年に新設の新城東高校に赴任し、2001年度まで29年間、音楽を教えた。楽団は73年に結成、翌年から始めた定期演奏会で指揮者や音楽監督を務めた。昨年11月20日に亡くなった。定期演奏会は年2回。今年5月の演奏会は亡くなる前の山本さんが構成した。
 今回のプログラムは高校時代の教え子の原田美香恵さんが中心となって考えた。作曲もしていた山本さんによる2曲のほか、「アヴェ・マリア」は異なる3人の作品を取り上げたほか、バイオリニストに山本さんの長女容子さんを迎えた。第3部では団員の思い出に残る「威風堂々」(エルガー)や、定期演奏会で回数が多い「エル・カミーノ・レアル」(アルフレッド・リード)、交響詩「フィンランディア作品26の7」(ヤン・シベリウス)を奏でた。
 アンコールでは、団員全員が、山本さんのトレードマーク「ちょうネクタイ」を着けて3曲を演奏した。
 音楽監督を継いだ原田さんは「山本さんは毎回テーマを設けて演奏曲を構成していた。私もその流れを続けたい」と話した。
【安藤聡】
バイオリンを独奏する長女の山本容子さん
山本さんの写真とちょうネクタイコレクション
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