豊橋のサウナオーギ 惜しまれつつ閉店

2024/01/16 00:00(公開)
担当の石山さん=豊橋市広小路1で
 豊橋駅前で60年近く営業されてきた「サウナオーギ」が、15日に閉店した。三河地域でのサウナ発祥といわれ、多くの男性客に愛されてきたが、近年は老朽化が進んでいた。
 1966年に飲食店やパチンコ屋を手掛ける「大木家」が、豊橋市広小路1の本社ビルで始めた。本場フィンランドの「サウナストーン」で、100度以上に熱した本格的な高温サウナが名物。バブル期には、ロッカーが不足して入場規制がかかるほど、人気を集めた。
 近年はサウナブームで地元客以外に県内外の若者からも「熱くて安い」と好評だった。2023年には2万1951人が訪れた。一方で、数年前から配管の老朽化が進行し、水漏れが悪化。他店舗の営業にも影響が出たこともあり、やむなく閉店を決めた。
 昨年12月上旬にSNSで発表すると、「お金を出すから続けてほしい」「寂しい」と惜しむ声が相次いだ。存続を願って署名活動をする人も現れた。
 同社の人事労務課の石山孝浩次長(53)は、店番を任された数年前に「サウナをもっと知りたい」と「サウナ・スパ健康アドバイザー」の資格を取った。「眠たい顔で座っていると、常連さんが缶コーヒーをくれたのが良い思い出。楽しそうなお客さんの顔を思い出すと、何とかして続けたかった」と寂しげに語った。
【北川壱暉】
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