端切れで衣装手作り 蒲郡の阿波おどりチーム

2024/03/27 00:00(公開)
端切れを活用した衣装=拾石町会館で
 蒲郡市西浦町で「サップ」体験教室を運営する山村まい子さんは、市内外の仲間30人と一緒に「龍神」と名付けた阿波おどりチームを結成した。30日に西浦園地で開かれる「西浦温泉桜まつり」で阿波おどりを初披露するため、練習に取り組んでいる。市のサーキュラーシティに共感し、端切れを使った衣装を着る。
 徳島県で約400年続く伝統芸能。大太鼓や笛などの楽器からなる「鳴り物」と呼ばれる楽器隊のリズムに合わせ、法被を着て自由に大きく動く「男踊り」、浴衣と編み笠を身に付け、しなやかに動く「女踊り」に分かれて踊る。
 山村さんは市のPR活動の手助けをしたいと考え、東京に住んでいた時に参加した阿波おどりのイベントに注目した。振り付けが分からなくてもリズムに合わせて動くだけで楽しい気持ちになるため、市内で普及させ、蒲郡の新たな観光資源にして地域の活性化につなげたいと考えた。1月に東海市の阿波おどり団体の知り合いに相談し、本格的に活動を始めた。団体から振り付けや踊り方を学んだ。
 2月には蒲郡から阿波おどりの魅力を発信したいとの思いが強まった山村さん。シンボルの竹島にあって海の神として知られる「八大龍神社」にちなんだ「龍神」をチーム名にした。
 また、市が循環経済に力を入れていることからサステナブルなこともしたいと、市内の繊維企業から製品を作る過程で生じる端切れを譲り受け、「男踊り」や「鳴り物」が使う法被や「女踊り」で着用する浴衣などを手作りした。
 現在は拾石町会館を拠点に練習に励み、鳴り物の演奏に合わせた踊りの流れを確認している。山村さんは「多くの人を楽しませるよう、頑張ります」と話した。
【林大二朗】
衣装を着て練習する「龍神」のメンバー
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