10年ぶり「八橋のウバヒガンザクラ」観桜会

2024/03/31 00:00(公開)
五分咲きの桜の前で談笑する参加者=設楽町八橋で
設楽ダム水没移転者24人が参加

 設楽町八橋で30日、町指定天然記念物「八橋のウバヒガンザクラ」の観桜会が10年ぶりに開かれた。地区の出身者が集まった。
 樹齢127年、高さ約7㍍。1943年度まであった八橋小学校跡地に植えられていた。68年町天然記念物指定。近隣は設楽ダム水没対象地になるが、高台にあるため残っている。
 2014年10月18日に閉区式があり、同町田口や新城市に転出した。以降、観桜会も途絶えていた。新型コロナウイルス禍の5類移行を受け、出身者の一人で町議の七原剛さんが幹事を務め、21世帯に参加を呼び掛けた。
 24人が集まった。新城市川田の高木松生さんは「毎年花を見に来るけれど、心置きなく懐かしい話ができてうれしかった」と喜んだ。元町長の故後藤米治さんの妻敏子さんも新城から参加した。「家は近くだった。洗濯を干す時に花が見えていたので、自分の子どもみたいに見守っていた。今年もしっかりと咲いてくれた」と話した。
 七原さんによると今後は毎年続ける。花は現在五分咲きで、4月2~3日に満開になるという。
【安藤聡】
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