豊橋の賀茂神社で春の例大祭

2024/04/16 00:01(公開)
布引紙をなびかせてラストランを披露する本多さん=豊橋市賀茂町の賀茂神社で
 豊橋市賀茂町の賀茂神社で14日、春の例大祭が開かれた。5年ぶりに行事が再開し、子どもが馬に乗って疾走する競馬(くらべうま)や、氏子による獅子舞などが披露された。
 京都・上賀茂神社の分社。祭りは京都の神社を模して始まったと伝わり、競馬も取り入れられた。毎年4月の第2土、日曜日に開かれる。行事は新型コロナウイルス禍で4年間中止していた。
 この日午後4時半、境内で競馬があった。沿道に大勢が見守る中、地元の定重、城前、照山、鶴巻、栗八名、坂井の各集落を代表した2歳~17歳の6人が馬に1頭ずつまたがり、五色の布引紙をなびかせて疾走した。
高校2年の本多健太郎さん(17)はこの日が騎手としてラストランだった。きれいな姿勢でポーズを決めた。「小学生から乗り始めて、新型コロナウイルスで披露できなかった時期もあったけれど
うまく騎乗できました。幸せでした」と語った。
 初めて参加した田中佑弥さん(10)は「怖かったけれど楽しめました」と述べた。また近田らいやさん(2)も紙は持てなかったが堂々とした表情で馬で行進した。
 獅子舞は家内安全と農作物の豊作を願って勇壮に演じられた。演者の補佐役で会社員坂田哲規さん(34)は、例大祭のために米国ミシガン州から3月下旬に一時帰国して準備を進めた。「大勢の前で例年通りに披露できてうれしい」と話した。
【田中博子】
氏子らによる獅子舞
堂々と行進する近田さん
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