豊橋技科大ロボコン世界一への軌跡を漫画に

2024/04/20 00:01(公開)
山本社長と廣本さん、大前さん(左から)=ワイエムジーで(提供)
「ワイエムジー」公式Xで連載

 豊橋技術科学大学の「とよはし☆ロボコンズ」が日本勢として10年ぶりの世界一に輝いたことを記念して、頂点への514日のストーリーを描く漫画の連載が始まった。2023年から同部を支援する豊橋市雲谷町の産業用ロボット開発「ワイエムジー」が企画した。作者は「ゆゆぱんち」さん。同社のX(旧ツイッター)=QRコード=で公開している。
 同社の山本祐一郎社長の発案。「ロボコンになじみのない人たちに、さまざまな苦労を経て世界一になったことを知ってもらいたい」と漫画を採用した。昨年9月頃から、当時代表だった廣本一真さん(同大院1年)らに取材を重ね、15日に1ページ目をアップした。18日現在で190以上のいいねが付くなど好評だ。今後、1週間に1回ずつ公開し、約1年間かけて全10話の連載が続く予定という。廣本さんは「ロボコン世界一を目指す学生たちの活力源になるといいですね」と期待する。
 「とよはし☆ロボコンズ」は、昨年8月にカンボジア・プノンペンであった「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト」で初優勝した。輪投げの対戦方式で、リングを入れる正確性を武器に予選を2位で通過、決勝トーナメントでは地元カンボジア、強豪のベトナムを相次いで破り、決勝では前年優勝の香港代表を下した。
 その道のりは「苦労の連続だった」と廣本さん。新チーム発足後の2022年9月にあった「東海地区交流ロボコン」では予選敗退。それでも諦めず技術を磨き続けた。
 年間1000万円かかる開発費用の工面にも苦労した。22年から企業スポンサー制度を開始。渉外担当の大前歩さん(同)が中心になり、協賛メニュー作りや豊橋市商工会議所でのプレゼンテーション、企業回りなどを続けた。その結果、企業と個人から1000万円近い支援が集まった。
 廣本さんは「さまざまな部員が努力したからこその世界一。後輩たちはぜひ読んでほしい」と話した。
【北川壱暉】
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

藤城建設 光生会 住まいLOVE不動産 さわらび会 虹の森 蒲郡信用金庫 パーソナルカラー診断の名古屋・愛知
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国