豊橋で唯一、15日に伝統の「嵩山大念仏」

2024/08/14 00:01(公開)
打込の練習をする子どもたち=嵩山小学校体育館で
 豊橋市嵩山地区の伝統芸能「嵩山大念仏2024」が嵩山小学校校庭で15日午後7時から開かれる。市内で続けているのは嵩山校区のみ。地元の子どもたちが保存会の指導を受けて練習を重ねてきた。
 大念仏は、三方ケ原の合戦や設楽原の戦いなどでの戦死者を供養し、併せて豊作を祈念する。民衆に広まり、江戸時代には盛んだったという。市内では金田(石巻)、牟呂、杉山などでも大念仏があったが、今は嵩山のみとなった。「嵩山大念仏保存会」が伝統文化の継承に努めている。新型コロナウイルス禍の間は中断し、昨年は台風の影響で中止だった。
 参加するのは6歳から80代。「打込」「みんだあ(念仏)」「和讃」「宝歌」「ねり」「大踊」「ささら踊り」の七通りを披露する。嵩山校区市民館前の忠魂碑から校庭に向かい、高張ちょうちんを先頭に大鐘や太鼓、笛など全員でにぎやかに進む「道行き」の後、校庭で順に公演がある。
 6月から毎週練習を続け、二十数人の子どもたちが保存会の大人から指導を受けてきた。13日には総練習として通し稽古があり、子どもたちが威勢よく飛び跳ねながら念仏や笛に合わせて太鼓を打ち鳴らしたり、一文字笠をかぶった子どもがささら踊りをしたりと、稽古の成果を見せた。
 「豊橋では嵩山しか無い伝統芸能。後継者を育成し、今後も伝統を引き継いでいきたい」と保存会の後藤惇さん。「夕涼みがてら、見に来てください」と呼び掛ける。
【田中博子】
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