豊橋市西幸町の御幸神社で4日、「花祭」が開かれた。夜まで神事や舞が奉納された。
花祭は奥三河の伝統芸能だ。豊根村をはじめとする奥三河からの入植者で建立された神社を会場に、豊作や無病息災を願って毎年1月4日に舞う。面や衣装は佐久間ダムの建設で水没した豊根村の地区から受け継いだものを使っている。
新型コロナウイルス禍で2021年から3年間は中止や規模縮小だったが、5年ぶりに全面再開となった。今回は入植者の親族だけでなく、回覧板で募った小中学生8人も参加した。「てーほへ、てほへ」「トヤヤット」の掛け声を上げて榊鬼の舞や顔に塗られると健康維持につながるとされる味噌(みそ)塗りなどが午後11時まで続いた。
花祭幹事会長で入植者2世の井口定次さんは「前日まで舞っていた豊根村からも来てくれた人がいる。人の確保や舞の指導が課題となっている。続けていきたい」と話した。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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