アボカドのハウス栽培に挑戦 豊橋の冨永さん

2024/08/16 00:02(公開)
アボガドの実。安定して栽培できようになるまで3~5年かかるという=豊橋市内で
 豊橋市北部は、田んぼや畑、ハウス内で栽培する施設園芸も盛んな農村地帯だ。冨永奈美さんは市内であまり生産されていない「アボカド」のハウス栽培に挑戦している。
 冨永さんは、この地域の生産農家の4代目。6年前に父から72㌃のハウスを譲り受けた。立派な屋根型のハウスでは、つま菊(食用菊)を生産していたが、消毒が多く、植え替えもあり、従業員を雇い続けなければならないことなどから生産を断念せざるを得ないと考えた。
 ミニトマトやルッコラなどさまざまな農作物に挑戦したが、継続が難しいと感じた。そんな中、植え替えのない果樹で、自給率の低いものを探し「アボカド」にたどり着いたという。今後、需要が伸びるという読みもあった。
 冨永さんは「3代にわたって受け継がれた農地を私の代で終わらせたくない。その思いで3年前に初めて苗を購入して増やそうとしています。品種によって収穫時期を含めて特徴が異なることが多く、すでに生産をしている人に相談するなど試行錯誤が続いています」と話す。
 現在は引き継いだハウスの半分ほどで生産しているが、残り半分でもアボカドを生産したいと考えている。
 「菊やミニトマトなどのハウス栽培を諦めたいという声が少なくない。つま菊に比べると楽でもあるので、一人でも多くの人と連携し、アボカド生産を拡大し、いつか豊橋を『アボカドの産地』と呼ばれるように頑張りたい」と意気込む冨永さん。
 4代目の手探りの挑戦は続く。
【関健一郎】
冨永さん㊧は「娘に5代目になってほしい」
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