新城市乗本の住民有志が、県の無形民俗文化財「乗本万灯」で使う、わらを調達するため、麦の試験栽培に取り組んでいる。
盆の伝統行事。精霊送りと悪霊払いのために、万灯と呼ばれる円すい形に束ねた麦わらに火をつけ、縄を持って振り回す。毎年8月15日夜に地元の万灯山で執り行われる。1965年に県指定無形民俗文化財となった。
今年度、地元の本久区の住民4人が「乗本万灯の麦を作る会」を立ち上げ、栽培を始めた。地元の約700平方㍍の畑で昨年11月に種をまいた。現在は芽が出て順調に育っている。
会員の伊藤文一さんによると、1996年までは地元で麦を栽培する人がいたが、地元以外から麦を調達して万灯づくりを始めた。しかし、調達先でシカの被害に遭ったり、不作となったりしため麦の確保が困難となった背景がある。
順調に育てば6月に刈り取る。わらにするほか、穂をクラフトビールや麦粉して有効活用法も探る。
会長の山本貴則さんは「伝統行事は継続することが大事。さらに麦を通した新たな産物も考えていきたい」と話した。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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