先週は真珠湾攻撃の記事、今週は赤穂浪士討ち入りの日なのでその内容を予想されたと思いますが、違う内容です。でもこの時期は人生をかけた大勝負に挑んでいる方も多いので、真珠湾や忠臣蔵と同じ準備力の話です。
スポーツジャーナリストの二宮清純さんの講演会で聞いた話です。勝つためには何が必要か?。それは準備力が大事という内容でした。1988年のソウルオリンピック。このオリンピックは最低に位置づけられる夏季オリンピック。今では考えられないが、この時の金メダル獲得は四つだけ。その中で鈴木大地さんの金メダルが一番感動したそうです。勝負事は最後の執念、これを担保するのが準備力。運がないから負けるのではなく運をつかむ能力がないと勝てないと強調していました。
まずやった事は、タッチで負けないように爪の長さを3~4㌢ぐらいにして、決勝レースではバサロを30㍍にのばして、精神的に弱いライバルのバーコフ選手に揺さぶりをかけました。そのオリンピック1年前、韓国に行って試合会場の下見をしたそうです。どうしても三つの事を確認するためです。
まず距離感を感じるために天井の高さを見る。背泳ぎの選手はご存じだと思いますが、天井が高いと全然進んでいないように感じるそうです。同じ背泳ぎが専門の寺川綾さんも言っていました。次に水温。1度の違いで筋肉の動きも違ってきます。最後にこっそりプールの水を飲んだそうです。国によって水質が全然違うので免疫力をつけたかったそうです。よく期待された選手が不調で最高のパフォーマンスができないのはだいたい下痢が原因です。ここまでやるから勝てたのです。負ける人の言い訳はだいたい同じで、「運が悪かった」「相手が・・」。それは違う。準備力が足りないだけである。何事もそうです!と熱く語り講演が終わりました。
整理すると「人事を尽くして天命を待つ」ではなく「人事を尽くして天命をもぎとる」と言えますね。挑戦中の皆さんにエールをおくります。きっとうまくいきますよ!
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