国重要無形民俗文化財「豊橋鬼祭」の本祭が11日、豊橋市八町通3の安久美神戸神明社で営まれた。最大の見せ場「赤鬼と天狗(てんぐ)のからかい」があり、多くの人が見守った。
午後2時頃、境内を埋める観客の前に、中村拓磨さん(21)さんがふんする赤鬼が登場。「撞木」を持ち、足を高く跳ね上げる独特のステップで表参道を稲妻形に進み、日の丸扇子を掲げて天狗に戦いを挑んだ。
天狗もなぎなたを手に応戦、ユーモラスな攻防を繰り広げた。追い詰められた赤鬼は「アーカーイー」の声と共に退散。かぶると夏病みしないとされる白い粉とタンキリ飴を若衆が見物人に向けて盛大にまき散らしながら、参道を疾走。見物人は、全身真っ白になりながらタンキリ飴に手を伸ばし、今年1年の健康を祈願した。
黒鬼は「赤鬼と天狗のからかい」を見守った。その後、来た人は面を新調した黒鬼に健康を願って頭をなでてもらっていた。近くに住む杉田凜瑠さん(13)は「鬼がすごい迫力だった」と笑顔で話した。
鬼祭に合わせ、赤鬼の現在位置を表示するスマートフォン用無料アプリ「おにどこ」が配信された。豊橋技術科学大学の大村廉准教授、水谷晃啓准教授、東京都のソフトウェア開発「ウェブインパクト」の木村博司さんが開発した。
赤鬼と天狗のからかいは公式YouTubeからチェック
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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