豊橋市は今年11月現在の「ふるさと納税」の寄付額が、前年同月比で4・4倍の7400万円を超えたと発表した。特産の豊橋うなぎや次郎柿をはじめ、ファンが多いブラックサンダーなどの返礼品が好調だった。さらに寄付者の選択肢を広げるため、品ぞろえを拡充したことも貢献した。
市財政課によると2024年のふるさと寄付に対する返礼品数は1026件で、前年度(555件)の約1・8倍に増えた。委託先の豊橋観光コンベンション協会が地元の返礼品事業者を増やしたことで、寄付者の選択肢が広がった。
ポータルサイトの充実にも努めた。品ぞろえの充実とともに、返礼品を紹介するページの画像などにもこだわった。サイト運営などは、返礼品事業で実績がある岐阜県飛騨市の専門事業者「ヒダカラ」に再委託した。2023年実績で大幅な伸びを記録した田原市でもこの事業を手掛ける。
ここ数年は「豊橋うなぎ」や「あいち鴨」のほか、人気のチョコ菓子「ブラックサンダー」(有楽製菓)の詰め合わせなど人気商品が引っ張ってきた。23年実績は寄付受入額1億3705万円に対し、市外への流出にあたる住民税控除額は11億3049万円。交付税補助などを差し引いた実質収支はマイナス2億865万円だった。
田原市の躍進の要因でもある「定期便」「あとから選べるカタログ」を採り入れたり、ナラ材の薪(まき)や昆虫養殖を手掛ける事業者の「オオクワガタ」など変わり種も登場した。
財政課では「品ぞろえの充実で、寄付者の選ぶ楽しみも増えたのではないか」とさらなる伸び に期待した。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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