インフルエンザや新型コロナウイルス流行 豊橋市などで搬送困難事案が急増 

2025/01/15 00:00(公開)
119番で出動する救急車=豊橋市中消防署で(提供)

 インフルエンザや新型コロナウイルスなどの全国的な感染流行を受けて、救急車の出動件数が増えている。人口規模の大きい都市などでは救急車がひっ迫して現場到着が遅れたり、医療機関の混雑で搬送患者が受け入れ困難になったりする事態も起きている。東三河では豊橋市で搬送困難事案が急増しており、救急車の適正利用を訴える。

 

 県は昨年12月26日にインフルエンザ患者の定点医療機関あたりの報告数が56・79となり、警報の指標である30を上回ったことからインフルエンザ警報を県内全域に発令した。年が明けても感染流行は衰えず、8日には調査が始まった1999年以降で一番高い数値となる82・35を記録、感染予防や重症化を防ぐよう訴えている。

 

 豊橋市では昨年12月28日から1月8日までに、救急車の出動回数は計722件(前年同期比142件増)になった。搬送困難(医療機関への受け入れ照会4回以上で現場滞在時間30分以上)は28件で、同21件増えた。豊川市でもこの時期の出動459件(138件増)、搬送困難15件(14件増)となっている。

 

 東三河他3市の出動回数は、蒲郡が1~14日で234件(41件増)、新城が12月28日~1月8日で133件(20件増)、田原が12月28日~1月5日で87件(25件増)となっており、前年より約20%増えている。3市は搬送困難増には至っていないという。

 

 豊橋市消防本部は「こまめな手洗い、うがい、部屋の適切な湿度の保持、十分な休息と栄養の摂取など基本的な感染防止に努めてほしい。救急車が本当に必要な場合はためらわず119番して」とコメントしている。

 

 119番するかどうか迷った場合は、症状に応じた医療機関を365日24時間体制で紹介する「県救急医療情報センター」(0532・63・1133)や、かかりつけ医が診療していない夜間に小児科医や看護師による相談が受けられる「小児救急電話相談」(♯8000、午後7時から午前8時)などの利用も勧めている。

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岸侑輝

 1988年生まれ。三重県津市出身。
 地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
 趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
 好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。

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