立春も過ぎ鬼祭りも終わって本格的な春到来です。我が家の庭の裸木にも青葉が少しまとい始めました。「袖ひちて むすびし水のこほれるを 春立つけふの 風やとくらむ」は紀貫之が立春の時に詠んだ歌です。「夏の日に袖がぬれて手にすくった川の水が、冬の寒さで凍っていたのを立春の今日の風が吹き溶かしているのだろうか」という意味です。
実はこの歌の中にいくつもの季節を感じさせる語が入っています。冬はこほれる、今の春の情景は春立つ。これからくる夏は袖ひつです。それぞれイメージできます。寒いとかまた暑くなると思わず、季節ごとに咲く花や収穫できるものなど変化を魅力に感じ、風流を大切にしたいですね。
今日は2が三つそろう猫の日でもあります。「猫と一緒に暮らせる幸せに感謝し、猫とともにこの喜びをかみしめる記念日を」という趣旨で制定されました。日本では2月22日ですが、猫の日は世界各国で制定されています。ペットブームで犬同様根強い人気があります。しかし繁殖から流通、小売りまでの過程で死んだ犬猫の数は相当数ということを知らない方は多いです。ペットショップや各家庭で無邪気に遊ぶ子犬、子猫たちの背景には多くの犠牲だけでなく深い闇が広がっている事実があります。
水落石出という言葉があります。渇水期は川に流れ込む水が減り、普段は見えない川底の石が見えるようになる景色のことです。このことから転じて、時機がくると少しずつベールがはがれ、物事の隠れていた実態または歪曲された事柄が自然に現れてくるという意味で使われます。あるテレビ局の問題はまさにそうです。自分たちが行ってきたことは川底に沈んでいる石のように、絶対に人の目に触れることはないと思っていたのではないか。しかし悪しき行いはいつか白日の下にさらされるようになっているものです。気をつけたいです。
花粉や黄砂に負けず、草木が芽吹くように新しく力強くいきましょう。そしてサザエさんのオープニングで腰ふりダンスをするタマのように元気よく!
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