【連載】「剣理人倫 我外皆師」〈30〉「明るくそして自分の型をつくる」

2025/03/01 00:00(公開)

 30回目の寄稿となりました。あっという間だった感覚です。早いといえば県外に巣立つ教え子が、合格の報告と同時に下宿などに入居するため出発のあいさつに来てくれます。希望を胸に新たな門出をむかえる時に私が話すことは二つです。

 

 まずは所作を磨き自分の型をつくってほしい。型は所作であり型が決まっている人には美しさを感じるからです。それと情報化社会の注意してほしい内容です。ネットでは日々多くの情報が氾濫しています。それに流されないように。無数に流れている情報の中から、本当に役立つものを選べるかどうかは、自分の頭の受信機が性能よいものかどうかが大事です。その受信機のチューニングの役割を果たすのが将来に対する夢でありビジョンです。明確なビジョンさえあれば必要な情報は必ずアンテナにひっかかるので自然に集まります。ところがビジョンがないと重要な情報でもそのまま素通りしてしまいます。その二つを話します。

 

 長い人生行路も地図(希望)と今まで鍛えた足腰(実力)があれば力強く進めます。先日とてもうれしいことがありました。稽古後に生徒と保護者の皆さんが、私の誕生日会をサプライズで開いてくれました。装飾品をつけてもらい主役に変身して、生徒手作りのすてきなプレゼントをもらいました。久々にクラッカー音やバースデーソングを聞いて感無量でした。以前もコラムに書きましたが真心こもったプレゼントはうれしい宝物です。

 

 数年前の写真を見ると教え子たちは確実に成長していますが、自分は老けたと感じます。マッカーサー元帥が座右の銘にしていたサミュエル・ウルマンの青春の詩にもありますが、青春とは人生のある期間を指すのでなく、心の持ち方を指すものです。心をいつも明るく若く頑張っていきます。ゆで卵の表面にも負けない弾力あるツルツルした肌だった学生の時とは言わないが、せめて数年前の肌に戻りたいと思う今日この頃です。あっ、もう気持ちが後ろ向きですね。猛省。

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