東京ヤクルトスワローズにドラフト2位で入団したモイセエフ・ニキータ選手(豊川高校3年)が、首脳陣に猛アピールを続けている。今月初旬には母校の長谷川裕記監督が宮崎県西都市の2軍キャンプを視察し、モイセエフ選手は「憧れの村上宗隆選手のように、1年目からチームに必要とされる存在になりたい」と意気込んだ。
1月6日に埼玉県戸田市の選手寮に入り、28日まで合同自主トレに参加した。今月1日に2軍キャンプに合流、2日にはフォームを確認しながら初のフリー打撃。直球のマシン相手に右翼ポール際に一発、さらに打撃投手に対しては右中間に特大本塁打を放つなど、計6本の柵越えを記録し、2軍調整を続ける村上選手らを驚かせた。
16日の楽天ゴールデンイーグルスとの練習試合では、2番右翼手でプロ初の対外試合に出場し、2点適時三塁打を含む2安打をマーク。プロの球に早くも適性を見せている。
キャンプ中には、憧れの村上選手と雑談する場面も。「間近で練習を見て、打撃での上半身と下半身の連動やバットの使い方、ストレッチの方法、野球に対する考え方が勉強になった」と目を輝かせた。「1年活躍すると次の年はきつくなるから」と声を掛けられ、モイセエフ選手は「期待してもらっていると感じた。まずは1軍でプレーできるようにさらに成長したい」と話した。
6~7日に長谷川監督が教え子の練習を見守った。「心配は全くしていないし、やってくれるんじゃないかと思う。村上選手でもキャッチボールの際に大きな声を出していた。ニキータには、そういう愛される選手に育ってほしい」と激励した。
21日は卒業証書授与式に出席。その後、主将の鈴木貫太さん、髙橋賢さんらセンバツ出場メンバーと時間をともにした。
3月1日から春季教育リーグ、15日からイースタン・リーグ公式戦が始まる。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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