豊橋ケーブルネットワーク「ティーズ」は、青春アニメ「負けヒロインが多すぎる!(マケイン)」を3月14日から放送する。アニメの見どころを紹介するコーナーも計画中。企画した小林雅文さん(42)は「初めて見る人も、見た人も楽しめる。作品の情景描写や、登場人物のドキドキな展開に注目を」と呼び掛ける。
豊橋市出身の雨森たきびさん原作の青春ラブコメディーだ。昨年7月に地上波で放映されると、豊橋市の施設や店、食べ物が丁寧に描かれている点が話題になり、人気が急上昇。聖地を訪れるファンが続出した。
小林さんはアニメ放映終了後の昨秋、ヒロインの八奈見杏菜の誕生祭を企画した花屋「花職人 和び咲び」を偶然訪れた。そこで作品の反応を聞くと、店主の女性は「花を普段買わないような男性が1万円分の花を買ってくれた。理由を聞くと『豊橋や作品を応援するのに、僕たちにはこのくらいしかできないから』と答えた」。小林さんは「これだけ人を熱くさせる作品がどんな内容か確かめたくなった」と振り返る。
翌日、第1話を見てすぐにファンになった。「髪の毛をかきあげる制服姿の八奈見さんに心をつかまれた。つらい時に友達に助けられたなと、自分の甘酸っぱい青春を思い出した」と言う。
休日はこれまでは家でゆっくりとすることが多かったが、アニメを一緒に見る小学4年生の息子を連れて、聖地巡礼をするようになった。印象的だったのは、洋菓子店「ボン・千賀」での出来事。「店員と昔話やアニメの話で盛り上がり、北海道や北陸など全国のファンのご当地話を聞くのが楽しかった。豊橋を応援したいという人がたくさんいると思うとうれしくなった」と話す。
「作品の魅力をもっと地元の人に広められないか」と考え、「ティーズで再放送させてほしい」と制作会社に問い合わせた。これまで制作会社とアニメ再放送の交渉をした経験がなく、ようやく昨年11月に交渉スタート。「無理だったら仕方がない」と考えていたが地域性を理由に特別に認められた。
「せっかくならティーズしかできない内容を」と小林さん。アニメ放送直前には、地域情報を発信する「HOTステーション」で河根ゆりさん(37)と特集を企画中だ。元NHKキャスターの浦野莉恵さんらが「のんほいパーク」「ボン・千賀」など印象に残った聖地を巡り、作品の魅力を紹介する。3月10~13日午後6時。
アニメは土日曜以外の14~31日午後7時から放映する(1日1話)。アニメ本編後に流れるティーズエリアの風景も必見。小林さんは「見逃さないように」と話した。
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