新城市大野の鳳来館(旧大野銀行)の建立100周年記念行事が18日、現地であった。管理、所有する生コンクリート生産「スエヒロ産業」が主催した。
建物は1925年築。当時の大野銀行が本店社屋として使用し、東海銀行、東三信用組合、豊川信用金庫の店舗として使われ、2006年に閉鎖された。07年に「スエヒロ産業」の社長だった安形憲二さんが購入し、同社がカフェギャラリーとして運営している。09年国登録有形文化財。
安形さんは「金融機関時代にはスエヒロ産業創業者の父を連れて来ていた建物。存廃の話があったときには残したいと思った。スエヒロ産業があるのは鳳来館があったおかげです」と述べた。
息子の安形代介社長は「今後は私が引き継ぎます。300年ともっと先の未来まで人と人がつながる場所であり続けられるように皆さんと育てていけたらうれしい」とあいさつし、今年12月中旬から来夏まで改装工事をすることを明らかにした。
地元で生まれ育った下江洋行市長や、今枝宗一郎衆院議員ら来賓らがテープカットした。その後、地元住民ら向けに餅投げと抽選会が開かれた。 19日も記念イベントがあり、来店客向けに抽選会などを開く。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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