2023年6月の東三河豪雨で土砂崩れが起きた新城市下吉田の阿寺地区を走る県道鳳来佐久間線が14日、1年9カ月ぶりに復旧した。国の名勝と天然記念物に指定される「阿寺の七滝」にアクセスしやすくなった。
現場は阿寺の七滝入り口の駐車場から南300㍍。県新城設楽農林水産事務所によると、山の斜面が約1㌔にわたって崩落し、土石流となって県道に流出した。近くの観測地点(浜松市浜名区引佐町田沢)で23年6月2~3日の24時間雨量は503㍉だったという。現場周辺は通行止めが続いていた。
県は道路上の土砂を取り除き、ガードレールなどを整備した。崩落した山の治山対策工事を進めている。
この日午後1時、県新城設楽建設事務所の職員が通行止め設備を撤去した。近くの集落に住み、外国人観光客向けガイドをするボールソン祐子さんは「通行止めの間は駐車場まで遠回りしなければならなかった。再び観光スポットの一つとして紹介できる」と語った。
一方、山吉田地区の女性有志は行楽シーズンに向けて五平餅の販売を再開させるという。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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