バスケットボールBリーグ「三遠ネオフェニックス」の運営会社「フェニックス」の岡村秀一郎社長は9日、ホームタウンの豊橋市で「多目的屋内施設と豊橋公園東側エリア整備・運営事業」の賛否を問う住民投票が実施されるのに伴い、クラブとしての受け止めや思いをメッセージとしてブースターに発信した。
冒頭では、クラブ創設60年目を迎えたことに触れ「支え合った地域への思いが活動の原動力だ」と謝意を示した。
2年後の新リーグ最高カテゴリー「Bプレミア」には初年度は参加できるが、27年度以降は「5000人収容と一定規格を満たす」ホームアリーナの確保が必要だ。
一方、豊橋市は昨年11月に就任した長坂尚登市長が新アリーナを含む豊橋公園東側エリア再整備に反対。市議会との対立などを経て7月の住民投票が決まった。
岡村社長はクラブの経営理念「三遠地域を笑顔で活力ある街に」を引き合いに「夢に向かう子ともの背中を押し、地域の日常に活力や感動を届ける誇りとなれる存在を目指した」とした。
豊橋公園の再整備計画は「スポーツ、音楽や文化、子どもの未来、防災など多様な機能をもたらす。テニスコートや相撲場、武道館、芝生広場、こども広場など日常の豊かさと緊急時の安全を両立する地域の拠点だ」と説いた。
住民投票は「その未来への重要な局面。クラブはBプレミア参入資格を失う。60年間で積み重ねた歴史と努力が試練を迎える。自分の意志や努力でどうにもならない現実と、豊橋市民の選択に委ねられている」と呼び掛けた。
そのうえで、岡村社長は「フェニックスの描く未来は豊橋の未来と重なる。住民投票は決して遠くの問題ではない。今を生きる私たちが未来へ託す選択で、その先の笑顔のためにも『豊橋の未来』に希望の翼を与えてほしい」と願った。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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