「第107回全国高校野球選手権愛知大会」は12日、8球場で2回戦17試合があった。東三河勢は豊橋西が勝利し、豊橋東は敗れた。13日は3回戦に入り、豊川などのシード校が登場する。
豊田と対戦した豊橋西は二回に同点とされ迎えた三回1死一、三塁の好機で一塁走者の中島が盗塁した際に敵失で鈴木が本塁にかえり再びリード。その後も阿川、足立らの適時打で一挙4点を奪った。先発持田は、切れの良い直球を軸に3失点完投勝利。
〇…5番右翼で先発出場した阿川凌空(3年)は2安打3打点の活躍。四回2死三塁、フルカウントから直球を捉えると左翼手の頭を越える適時二塁打を放ち4点目。春は調子を落とし、6月の全三河大会の西尾戦では途中まで出番がなかったが「この試合が分岐点になった」。5点を追う最終回に打席が回り、反撃の口火を切る中前適時打。チームは劣勢を跳ね返しサヨナラ勝ちした。阿川は「脚を内側に挟む意識で打つと腰が回る」と打撃のこつをつかみ、レギュラーに再定着した。次戦は名経大市邨。「一発を打ちます」と本塁打宣言をした。
必要以上に一喜一憂せずにプレーできている。次戦も落ち着いて集中して戦いたい。
相手投手対策をしてフリー打撃してきたことが結果につながった。持田も失点から切り替えて抑えてくれたので波に乗れた。
小牧南と対戦した豊橋東は二回に川越の左越え本塁打で先制。その裏に同点とされたが、三回無死二塁の好機で竹下の左越え適時打で再びリード。。五回に先発の桑原が相手打線につかまり一挙3失点で再び追いつかれ、八回に主戦の野口が左中間適時二塁打を浴び、逆転された。
〇…「本当に成長したな」と藤城賢監督が挙げたのは、1点を追う最終回のプレー。1死一、二塁から、二塁走者の野田宇竜(3年)と一塁走者の清水大輔(同)がノーサインで重盗を仕掛けセーフ。一打逆転の好機をつくった。野田は「アウトになっても行って良かったなと思えるプレーだった。監督から『思い切っていけ』と言われていて、やっと体現できたのかな」とやり切った表情で話した。
新チーム発足後はベストメンバーが組めず、苦しい試合も多かった。正直ここまでやれる子たちとは思わなかった。よくやった。
今までの成果が出たと思うが、悔しい。試合出られなくて何度も辞めたいと思ったが、仲間の支えがあってここまできた。感謝します。
▽2回戦
◯…刈谷…◯
小牧南
001030010|5
012100000|4
豊橋東
(小)岡田、江原―金子(豊)桑原、野口―川端、桑原
【本】川越(小)
○…豊田…○
豊田
010020000|3
10400120×|8
豊橋西
(田)田代-鈴木(西)持田-畑
【本】大久保(田)
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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