「第107回全国高校野球選手権愛知大会」は13日、9球場で3回戦17試合があった。東三河勢は4チームが登場、豊川が勝利し、4回戦に進んだ。国府、豊橋工、蒲郡は敗退した。
豊川が粘る国府を振り切った。豊川は初回2死二塁、北田の適時二塁打で先制。二回には林優、八木の連続適時打で2点、三回には長谷川が左翼席への本塁打で1点を加点した。投げては平野、中西らの継投で国府打線を4安打1失点に抑えた。国府は最終回に1点を奪った。
〇…4番の長谷川快(2年)が三回の2打席目にチームを勢いづける本塁打を放った。内角高めの直球を左翼席に運んだ。高校通算4本目、公式戦初アーチだ。「ベースを回る時は気持ち良かった。反応で打てた」と笑みを浮かべた。
主軸を任されたのは4月の春の県大会3回戦の愛工大名電戦。それまでは控えだったが、相手左腕の対策で長谷川が指名された。5番一塁で先発出場すると、1点を追う五回、左中間に2点適時三塁打を放ってチームは3対1で勝利。その後も勝ち続け、73年ぶりの優勝を決めた。その後、長谷川は主軸に定着。「数少ない好機をつかんだ。欲しいところで打ってくれる」と長谷川監督の評価は高い。
次戦は菊里と松蔭の勝者。長谷川は「甲子園しか目指していない」と気合十分だ。
大味な試合ではなく、緊迫した展開で結果的に良かったのでは。次戦につながる価値のある勝利だった。長谷川、北田と良い形で打ってくれて、上江洲も続けば打線に厚みも増す。
泥臭い豊川の野球が出せたと思う。一戦一戦気を抜かず、次戦も勝利したい。
中部大第一と対戦した豊橋工は二回2死、フルカウントから山本が右越え二塁打を放つが後が続かず。三回に先制され、4点差とされた五回2死三塁、原田久の左前適時打を放ち1点を返したがさらに2点を奪われ、万事休した。
原田は球は走っていたが、高めに浮いた変化球を狙われた。私学の強さを感じた。
ここぞの集中力が相手の方が高かった。それでも私学相手に戦い続けることができた。皆には感謝しかない。
▽3回戦
〇…豊橋…〇
国府
000000001|1
12101010×|6
豊川
(国)内藤、河邉、東地、内藤―浅井(豊)平野、中西、皆川―上江洲
【本】長谷川(豊)
豊橋工
000010000|1
00220200×|6
中部大第一
(豊)原田丈―井上(中)治京、薗田、江口―西田
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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