昨年8月に蒲郡市竹谷町大久古で発生した土砂崩れから、27日で1年になる。鈴木寿明市長は26日、「被災された家族に寄り添い、がれき処理を丁寧に進めることで、通常の生活に戻れるよう支援していきます」と話した。
土砂崩れは27日午後10時頃に発生。民家の裏山の斜面が30㍍崩れ、崩壊面積は1000平方㍍、土砂量は1000立方㍍にのぼった。民家にいた家族5人が巻き込まれ、3人が死亡し2人が負傷した。消防や警察、自衛隊など延べ約360人が出動した。
発生後、県や市などは原因を解明するため、現地調査をし5月に結果をまとめた。「大量の表流水による土石流」の可能性が高いとした。土砂災害警戒区域の指定要件には該当しない場所だったことなど複数の要因が複合的に作用した可能性も指摘した。
市は昨年12月から補助金の交付申請などの事務作業に取り組み、今年5月8日から土砂が混じったがれき処理の作業を着手。7月7日には仙台市の処理場に持っていくことが決まり、8月18日から搬出を始めた。11月末までに終えるとしている。同時に県は現場の治山工事を進めている。
鈴木市長は「土砂災害だけだはなく、復旧作業には広域連携が必要とされる。近隣自治体に連携の必要性を説明している」と述べた。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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