静岡大名誉教授の小和田さんが「見直しが進む長篠・設楽原の戦い」で講演 新城の戦国博覧会

2025/08/31 00:00(公開)
講演する小和田さん=新城文化会館で

 戦国博覧会の企画の一つとして、戦国時代史研究の第一人者で静岡大学名誉教授の小和田哲男さんが30日、新城文化会館で講演した。

 

「武田軍も火縄銃所持していた」

 

 演題は「見直しが進む長篠・設楽原の戦い」。織田・徳川軍の鉄砲隊と武田軍の騎馬隊の戦いと伝わる。しかし「武田軍も鉄砲を持っていたけれど、その力を発揮できなかった。鉛玉と火薬の原料を信長に押さえられていた。戦術として使いこなせなかった」と説明した。新城市内の郷土史家小林芳春さんの鉄砲玉研究や、戦国時代の鉛鉱山の分布、火薬の原料「硝石」の調達に関する資料などから推察した。

 

 歴史研究や解説本の執筆や、NHK大河ドラマの時代考証を担当した。「豊臣秀吉が小田原合戦で本営とした城は『石垣山城』と呼ばれている。最初の台本は、これから攻め込もうととする場面だった。山城は築かれていなかった。笠懸(かさがけ)山に言い換えてもらった」とエピソードを紹介した。

 

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安藤聡

浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。

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