「トレセン」とはトレーニングセンターの略で、地域の有望な選手を選抜して編成するサッカーチームのこと。普段の所属クラブや少年団チームとは別に、同世代の仲間が集まり、質の高い練習や大会を通じて個々のレベルアップを目指す。勝利を追い求めるだけでなく、子どもたちの可能性を広げる「育成の場」として全国各地で活動が行われている。
豊橋市の小学生選抜チーム「豊橋トレセン」もその一つで、地域内のさまざまなクラブチームから選抜された選手で構成されている。毎月第2と第4土曜の午前中に練習がある。普段は別の環境でプレーしている仲間と一緒に活動することで、選手たちは新しい刺激を受け、試行錯誤しながらコミュニケーションを取り合っていく。その経験が技術面の向上にとどまらず、心理的な成長にもつながることが大きな意義とされている。
豊橋市トレセンはトレーニングだけでなく積極的に大会に参加しており、8月には三重県であった「第6回桑員トレセン大会」に5~6年生が出場した。初日が予選リーグ、2日目はその結果ごとに分かれて順位リーグを戦い、総当たりで最終順位を決定する。豊橋トレセンU12は白熱した戦いを重ね、総合5位。U11も安定した力を発揮し、同6位という結果を収めた。どの試合でも選手たちは最後まで諦めずに走り抜き、攻守での粘りや連携力の成長を見せた。
5月にあった64チームが参加した大規模大会「沼津カップ」で見事優勝を収めるなど、結果が出始めている。今後は12月に春日井市で、来年1月に豊橋での大会を控え、さらに成長した姿を披露することが期待される。チームを率いる髙畑鉱一コーチは「勝敗も大事ですが、子どもたちが自分の成長を実感し、仲間と力を合わせる喜びを学ぶことが最大の成果です」と語る。
豊橋トレセンは、結果にとらわれず、子どもたちの成長のために一人ひとりに寄り添った指導を意識している。また実戦経験を重ねながら選手たちがより高いレベルへと進んでいけるよう取り組んでいる。地域から未来の選手が羽ばたく日を目指し、活動はこれからも続いていく。
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2000年生まれの豊橋市出身。2024年に入社。
趣味は7歳から始めて現在で18年目のサッカー。スポーツを通して地域を盛り上げていきたいとの想いから、東三河の小学生サッカーを取り上げた『エンジョイサッカー』の連載を企画し2024年4月に連載スタート。
輝く子供達の様子を誌面にて伝えている。
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