新城市指定無形文化財の八幡神社祭礼用花火「立物花火(たてものはなび)」の保存会は、10月18日の披露に向けて準備を進めている。今年は「長篠設楽原四五〇年の図」と題し、鳥居強右衛門がはりつけにされた様子を絵柄にした。
江戸時代中期に始まったと伝わる。新城藩主らが参勤交代で江戸に赴いた際、両国花火を見て、技術や資料を持ち帰って奉納したという。毎年10月、同市平井の八幡神社の祭礼時の奉納花火として執り行われる。1961年に市指定文化財となった。
高さ22㍍の親柱と副柱を立て、これに背板(10・8㍍×3・6㍍)と模様の枠(1・2㍍×1・8㍍)を張る。背板に点火すると左右の模様枠が観音開きとなって絵柄が登場する仕組みだ。
7日には屋敷の広場で火薬を取り付ける場所をマーキングした。保存会員の人手不足のため、祭礼では他の担当を務める人も参加した。保存会長の石原暢久さんは「地元の協力を受けて伝統行事を続けたい。昨年は気象条件がそろわなかったので今年こそはきれいな花火を披露したい」と話した。10月上旬に火薬を設置する。
当日は新城中学校グラウンドで午後7時15分から。小雨決行。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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