9月は「認知症月間」 豊川で認知症講演会

2025/09/11 00:00(公開)
認知症について解説した講演会=豊川市文化会館で

 9月は「認知症月間」。豊川市は「オレンジ月間」として、講演会やライトアップ、オレンジ装飾などで認知症について関心と理解を深めてもらう取り組みをしている。10日、市文化会館で認知症講演会があり約140人が訪れた。

 

 講師は一般社団法人「ボーダレス」代表理事の鬼頭史樹さん。「認知症とともにあたりまえに生きる」をテーマに語った。鬼頭さんは、軽度の人を含めて471万人が認知症になっていると国内の現状を説明し、「6~7割の人が外食や買い物に行くことが減っている」と述べた。

 

 認知症と生活障害の違いにも触れ、空間認知ができず家の鍵を開けるのに時間がかかる女性に対して、スマートフォンが近づけば自動で鍵が開く「スマートロック」を導入して生活障害を改善した事例を紹介した。

 

 また認知症フレンドリーデザインについても触れ「駅などで見かける上向きの矢印は認知症の人は混乱し、上に行くと感じる人がいる。地面に矢印を記すと分かりやすくなる」「トイレの場所は便器の絵を描くと分かりやすい。壁と床と便座の色を分けると、どこに座るのか分かりやすくなる」などと解説した。認知症本人ミーティング、家族交流会&相談会を同時開催した。16~21日はオレンジのライトアップと装飾もある。

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竹下貴信

1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。

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