渥美半島に秋を告げる「田原祭り」が12~14日、田原市田原町の中心部5町で開かれる。江戸時代を起源とする伝統行事で、からくり人形を載せた新町、本町、萱町の山車3台(市有形民俗文化財)が繰り出し、笛や太鼓のおはやしが街を包む。夜には子どもらの夜山車が繰り出し、秋の夜長をまつりムード一色に染める。
12日の新町「八幡社」の宵祭りに始まり、ほか市街地の4町(萱町、本町、巴江、衣笠)で行われる。13~14日の昼山車は午前から各町内を巡行する。正午に「田原まつり会館」に集結する「引きそろえ」がある。おはやしを披露し、からくり人形がユーモラスな動きで人々を楽しませる。
昼山車の見どころは曲がり角での「車切り」と呼ばれる旋回。城下町の面影を残す鍵状の道路で男衆が高さ6㍍もの車両をきしませ切り返す迫力ある光景が見られる。
近年は地元専門学校の学生もみこしを担ぎ、山車を引く。夜は電飾で彩った夜山車がはなとき通りに集まり、子どもらが舞を披露する。最終日の昼山車は三河田原駅前で引きそろえ。最後は大筒神輿の巡行に続き、はなのき広場などでの手筒花火の放揚と大筒の打ち上げで締めくくる。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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