全国から力士埴輪集結 豊川で10月18日から特別展

2025/09/23 00:00(公開)
福島県原山1号墳出土の力士形埴輪(泉崎村教育委員会所蔵)

 特別展「埴輪大相撲豊川場所」が、豊川市桜ケ丘ミュージアムで10月18日~11月30日に開かれる。力士の形をした埴輪が全国から集まる。

 

 同市大木町の「念仏塚5号墳」からは多彩な形象埴輪が出土している。その中に力士の形をしたものがあることから、全国から古墳時代の力士埴輪を一堂に集めて豊川場所を開くことにした。

 

 力士全体の形が分かるものから、破片などから力士と思われるものまで54点を展示する。片手を上げて土俵入りの姿をしているものや、手を前に出して四つに組んでいる姿を表現したものなどが並ぶ。

 

 福島県泉崎村の原山1号墳から出土した埴輪は全体が残っており、右手をあげ、左手を腰に添えて、土俵入りの姿を表現している。豊川市の念仏塚5号墳から出土した埴輪は、一部が欠損しているが、前に向かって突き出す腕が分かり、組んでいる様子を再現したとみられる。

 

 古墳時代の力士の役割は、「農耕の吉凶を占う儀式」「葬送儀礼の一部」などの説がある。今と同じ裸でまわしをしていたと考えられている。

 

 期間中、歴史セミナー「念仏塚5号墳の力士埴輪とその評価」(10月26日)、「古代における相撲人の誕生」(11月8日)があるほか、週末などにキッチンカーが来場する。

 

 担当者は「豊川から力士埴輪が出土しており、全国各地から同様の埴輪を集める企画展を開きたいと以前から考えており、ついに実現する。来場して古墳時代を感じてほしい」と話す。

 

 一般800円(前売600円)、小中高大生400円(同300円)。問い合わせは桜ケ丘ミュージアム(0533・85・3775)へ。

豊川市念仏塚5号墳出土の力士形埴輪(桜ケ丘ミュージアム所蔵)
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竹下貴信

1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。

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