動物愛護週間(26日まで)に合わせ、県動物愛護センター東三河支所の早川大輔支所長(48)に当地の現状や課題などについて聞いた。
―東三河は野良猫が多いといわれています。
◆支所ができて30年以上たちます。最初は狂犬病予防法の観点から、犬の対応が多かったですが時代が変わり、今は猫の対応も多くなりました。環境省は「地域との共生」をうたっています。動物愛護法も「人と動物の共生する社会」が理念。動物の愛護と同時に「動物による人の生命、身体及び財産に対する侵害、並びに生活環境の保全上の支障を防止」とあります。
最近は各市町村が地域猫の補助金を出したり、捕獲器を貸し出したりするようになった。だいぶ進んだと感じます。センターは、そのバックアップに近いです。地域猫の啓発の講師をしたり、相談に乗ったりしています。
―東三河支所の取り組みや今後の展望を教えてください。
◆動物愛護週間なので啓発イベントをしています。22日は蒲郡市竹島水族館でブースを出しました。普段も、猫の飼い方講習会をしています。管理している猫の譲渡希望者には必ず受けていただきます。ホームページを見たり、見学に来たりして飼いたいという人たちですね。見学は事前に電話で申し込んでください。
ほかには中学生の職場体験を受け入れています。専門学校生も授業の一環としてこちらに見学に来ています。
―センターは犬もいますか?
◆野犬由来の子がいます。東三河はまだ野犬がいるのです。先ほどの「人と動物の共生」には野犬対策も含まれます。
これから気になるのはマダニが媒介する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」。これは犬でも猫でも外で体につけてくる可能性がある。
―4月に着任されました。当地の印象と課題などを。
◆東三河地区はやはり広い地域です。1件行くだけで、2時間コースみたいなことがある。対応件数だけでみられるとつらい。行政マンパワーが不足して、住民サービスが低下するようなことは避けたい。
次にペットの防災。8月に田原市で防災訓練がありましたが、センターも参加しました。共に避難するにしても、「何を持っていけばいいのか」「日頃からケージに入ってくれるように訓練する」「水、餌、トイレの準備」「マイクロチップの装着」など、さまざまな啓発が必要です。
同時に、災害時に東三河支所を守ることも所長として考えなければならない。いろいろと準備を進めます。
―ありがとうございました。
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1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。
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