豊橋市岩屋町にある大山津美神社は、今年で節目となる25回目の手筒花火奉納を迎える。特定技能実習生として日本に来ているベトナム人のティエン・ダットさん(28)が手筒花火を奉納する。ダットさんや迎え入れる地元の仲間の思いを聞いた。
ダットさんをベトナムで面接したのは、ここで手筒花火を上げている一級建築板金技能士の伊藤武彦さん。伊藤さんは、町内で手筒花火の責任者を務めている。
伊藤さんは、技能実習の3年を終えて特定技能実習生として新しい1年を踏み出したダットさんに、もっと日本を好きになり、もっと日本の伝統文化に触れてもらいたいと、地元の手筒花火に参加することを提案した。
ダットさんの手筒花火の奉納は、今年で2回目。雰囲気にも慣れ、伊藤さんだけでなく手筒仲間たちとも笑顔で会話が弾んでいる。「昨年初めて体験したが、頭のてっぺんなどをやけどして熱かった。みんなとの作業が楽しかったので、今年も参加しました。昨年は少し炎が斜めになっていたので、今度はまっすぐ上がるように練習したい」と表情を引き締めた。
伊藤さんは「温かく受け入れてくれる花火の仲間がいてうれしかった。新しく3人の女性を含めて4人の若者が仲間入りしてくれた。事故なく、けがなく、ベテランだけでなく、全員で新しい仲間をサポートしていきたい」と笑顔で話した。
大山津美神社は、来月5日に例大祭がある。その前夜祭となる手筒花火の奉納は4日午後6時半から大山津美神社の境内で。
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鎌倉市出身の45歳で四人の子育て真っ最中。NHK記者として11年仕事をしてきた。その後、豊橋に住んで今年で10年目。東三河地域でいまだ日の目を見ぬ素晴らしい取り組みをしている企業に東愛知新聞で光を当てることができるよう取材している。趣味はサッカーと筋トレ。
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