秋季高校野球県大会決勝が27日、小牧市民球場で行われた。豊川は中京大中京に0対2で敗れ、70年ぶりの優勝を逃した。来春の「第98回選抜高校野球大会」への出場権を懸け、10月18日から始まる東海大会に出場する。
豊川は主戦の皆川瑛翔投手が先発。初回は三者凡退に抑えたが、二回は先頭打者に左越え二塁打を浴び、1点を先制された。その後は緊迫した投手戦に。三回は1死一、二塁、五回は無死三塁、六回は2死一、三塁のピンチを招いたが、無失点で切り抜けた。だが、七回に2死二塁から中前打を浴びて2点目。
打線は好投手の安藤歩叶投手を打ち崩せず、散発4安打。三塁を踏むことができなかった。
長谷川裕記監督は「打線が課題。点を取れなければ勝てない」とし、「安藤投手は際立つ球を投げるわけではないが、走者を置いた場面で打てなかった」と話した。皆川投手について「走者を出しながらも力強いボールを投げていた」と評価をした。
モイセエフ・ニキータ選手らを擁し、センバツ出場を果たした2023年も県準優勝だったが、東海大会では初優勝。「打線はすぐにどうなるわけではないが、投手を中心とした守りの野球をレベルアップしていきたい」と意気込んだ。
主将の上江洲由誠選手は2安打と気を吐いたが、「打線がふがいなかった。点を取れず悔しい」と反省した。東海大会に向け「あと1カ月、投手陣を助けられるように打撃を磨いていきたい」と語った。主軸の國立和之将選手は最終回の無死一塁の好機で凡退。「あそこで打てず力不足。東海大会では自身の打撃で豊川が勝利したと言われるくらい頑張りたい」と語った。
東海大会は10月18日から、パロマ瑞穂野球場などで開かれる。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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