昨季、「三遠ネオフェニックス」の躍進を支えた司令塔の大浦颯太選手(27)が、今季への意気込みを語った。
昨季は59試合すべてに途中出場し、代名詞である「ディープスリー」と広い視野を生かしたパスで、キャリアハイの平均9・8得点、同2位の4・6アシストをマーク。チームの中地区連覇に貢献し、ベスト6thマンを受賞した。一方で、Bリーグ王者を決める「チャンピオンシップ(CS)」準決勝で、「琉球ゴールデンキングス」に1勝2敗で敗退。第2戦は残り0・1秒で逆転された。大浦選手は「すごくタフな試合で、リバウンドがすべてだった。それに尽きます」と振り返る。ジャック・クーリー選手らリーグ随一のリバウンド力を誇る琉球に対し、三遠は苦戦を強いられた。
今季はBリーグ初制覇に向けて、フィジカルとシュート力が持ち味のダリアス・デイズ選手、ゴール下での活躍が期待される河田チリジ選手らを補強し、スピードに加えて強さを手にした。大浦選手は主将の佐々木隆成選手が左アキレス腱断裂の損傷で、先発出場すると予想される。それでも「三遠に来て3季目になるが、やることは変わらない。隆成のようにスピードがあるわけではないが、自分ができる100%を出すだけ」と冷静な表情で語った。続けて「根本大や湧川颯斗が隆成の代わりにポイントガードをする時間帯が多くなるので、色々なことを伝えていかないと」と後輩への指導役を担う考えだ。
シーズン前の9月中旬に稲沢市で開かれた「愛知セントラルカップ」で、三遠は2連覇。大浦選手は2試合とも先発出場し、最優秀選手に選ばれた。「夏から取り組んできたバスケットの良いところを多く出せた」と話した。
一方、オフェンス、ディフェンス両面で課題を口にした。「オフェンスはまだまだ。いろいろなチームルールがある中で、徹底できていない、遂行力のところは低いと思う」と反省した。ディフェンスも「昨季はリバウンドで負けていたところで、セカンドチャンスポイントをもっと減らせると思う」と分析した。
今後について「もっと質を高めていけると思うし、これからいろいろなフォーメーションが入ってくる。簡単なところでできていない。そこは今のうちからでも改善できるところだと思う」と話した。今季の目標は「CS優勝」と意気込んだ。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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