田原署は年金支給日の15日、特殊詐欺被害防止キャンペーンを田原市の蒲郡信用金庫田原支店で開いた。署員、蒲郡信金職員、安全なまちづくり推進委員らが啓発チラシを客に配った。
最近の特殊詐欺は手口が多様化しており、従来からある「オレオレ詐欺」をはじめ、警察官を名乗り逮捕状が出ているなどと伝え、逮捕されたくなければ金を振り込めと脅すケースがある。またSNSや電子メール、マッチングアプリを使い、交信を重ねて信用させて金銭や仮想通貨などをだまし取る「SNS型詐欺」や「ロマンス詐欺」も目立つ。高齢者だけでなく、若者ら全世代で被害が出ている。
チラシでは「特殊詐欺対策ニャン(官)」の猫「トラちゃん」の写真を載せて、「警察ですが。今後はLINEで連絡を」「もうかる投資話がある」などと電話やSNSで連絡があったら「全部詐欺だニャ!」と訴える。県警の「コノハけいぶ」、蒲郡信金の「がまちゃん」も登場した。
同署生活安全課の小久保晴由課長は「電話だけでなく、インスタグラムのダイレクトメッセージなどを使って犯人が連絡してくる。冷静に考えれば、おかしいことばかり。注意してほしい」と呼びかけた。蒲郡信金田原支店の宮川明人支店長は「金融機関は利用者を詐欺から守る最後の場所。日頃から声掛けをしっかりして防いでいく」と話した。
署によると今年に入り田原市内で特殊詐欺とSNS詐欺が計14件発生している。「家族に叱られる」などの理由で被害届を出さないケースもあり、実際はこの数倍と見込まれる。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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