任期満了に伴う新城市長選と同市議選は19日に告示される。投開票は26日。市長選はいずれも無所属で、現職の下江洋行氏（60）と市議で新人のカークランド陽子氏（51）が立候補を表明しており、一騎打ちの見通しだ。一方の市議選には定数18に19人が出馬するとみられ、少数激戦になる模様だ。

　市長選への出馬は下江氏が６月19日に、カークランド氏は９月５日に表明した。

　下江陣営は８月中に城北３に後援会事務所を構えて活動を始めた。16日夜に市民会館で約３００人が集めて決起大会を開いた。下江氏は「人口減少に耐えうるよう、地域社会と地域経済の変革を進めていく」と述べ、新たな企業用地確保や高齢者の社会参加寿命の延伸、市中心部への人口集積を図る政策を説明した。

　カークランド陣営は西新町に今月５日に後援会事務所を設けた。17日は支援者が選挙戦の準備を進めていた。カークランド氏は「閉塞（へいそく）感がある。新しい空気と視点を入れてほしいという意見をいただいている」と語る。自身のＹｏｕＴｕｂｅチャンネルを立ち上げ「市民が誇れる新城をつくる」と思いを述べている。

　市議選で事前審査を終えた19陣営の内訳は現職14、新人５。党派別では無所属15、共産２、公明１、国民民主１。市長選出馬でカークランド氏は自動失職する。引退は斉藤竜也氏、小野田直美氏、山口洋一氏。

　９月１日現在の選挙人名簿登録者数は３万５７１２人（男１万７６８７人、女１万８０２５人）。

　前回（２０２１年10月）の投票率は市長選は２人が立候補し72・62％。市議選は21人が立候補し72・61％だった。