豊橋市と県環境測定分析協会は28日、大規模地震など自然災害に伴う大気汚染に備えた有害物質調査訓練を市役所前の市民ひろばで開いた。協会に加盟する地元の分析会社が参加し、有事の連携体制を再確認した。
大規模地震の余震で、大崎校区の臨海部事業所から揮発性の有害物質が大気中に放出されたという想定。近隣にはトルエンやベンゼンなどの危険物を扱う工場が集積する。悪臭や引火など2次被害によっては避難所の閉鎖などにもつながる。
会場では市の要請で発災現場に駆け付けた調査員が吸引用のボンベで付近の空気を採取。ボンベは通常24時間置いて少量ずつ吸引し、手動式ポンプで採取した試料とともに分析機関へ持ち帰るまでの段取りなども確認した。
この日は岡崎、豊田、一宮の中核都市でも同様の訓練があった。各地の訓練結果を踏まえたウェブ会議を開き、訓練での気付きなど情報共有に生かすという。
市と協会は被災後の速やかな調査を目的に2013年度に連携協定を結んだ。過去の訓練で水質汚濁などさまざまな被害想定を重ねた。
市環境保全課の担当職員は「過去の訓練で、緊急時に的確で速やかな情報伝達の難しさを痛感した」と連携体制の重要性について述べた。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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